
私たち北海道民が自宅でも、お店でも食べることの多いジンギスカン。
マトンとラムとの違いを知らない方も、ひょっとするといらっしゃるかもしれないので、ここでちょっとおさらいを。
マトンとは生後1年以上を経過した羊肉のことを言います。
羊特有のくさみとクセがあります。
これに対しラムとは生後1年未満の仔羊肉を指します。
また、スーパーなどではタレ漬け込みの羊肉もよく目にしますよね?
羊のくさみとクセを消すために、タレに漬け込まれたものも売られているのです。
最近ではサフォーク種という羊について、テレビなどで取り上げられる機会も増えました。
顔までは羊毛が生えておらず、黒く見えるのが特徴の羊です。
村上春樹のファンの方ならすぐにピンとくるかと思われますが、小説『羊をめぐる冒険』に登場する羊です。
味が上品で、マトンのガツンとくる感覚が好きという人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
ジンギスカンにはタレをつけて食べますが、私たちになじみのある道内メーカーのジンギスカンのタレはしょうゆがベースとなっています。
羊肉とタレの絶妙なコンビネーションが食欲をかきたてます。
北海道大学のキャンパスを散歩すると、芝生の上でジンギスカンをしている学生たちを見かけることがあります。
これは、学生の間では「ジンパ」と呼ばれているそうです。
ジンギスカンパーティーの略ですね。
周囲に漂うジンギスカンの香りをかぐと、思わず食べたくなってしまいます。
札幌ではアサヒ、キリン、サッポロという各ビールメーカーが「ビール園」を展開しています。
ビールを片手に食べるジンギスカンは格別です。
また、花見のお供に食べるジンギスカンもいいものです。
桜を観ながら仲間内でワイワイと、同じなべをつつくのは至福のひと時。
私自身はこんな時、北海道に住んでいてよかったと心から思えます。
北海道のソウルフード、ジンギスカン。
これからも、その変わらないおいしさを楽しみたいと思います。